3.11に思う


あの日から5年が過ぎた。あの日も金曜日だったね。
お亡くなりになった方への追悼。被害に遭われた方のご苦労を労う日。
テレビを見ていると週末からこの話ばかり。
飽きてはいけないのだろうけど食傷気味。
特にお上が大好きなコンクリート事業である。
長大な防潮堤を作った。
被害の大きかった都市部では20mの高さである。
波どころか人間も乗り越えられない。
コンクリートの壁に囲まれて安心と考えるか、刑務所や収容所のようだと考えるか。
さらに地盤沈下したぶんだけ土を入れればいいのに
裏山を一つ無くして盛り土してその上に街を作るという。
城跡、古墳の遺跡のように見える。
あの盛り土の高さは何mの津波を想定しているのか。
つまり土地を大金使って高くしたところで効果の程は未知数。
ただ単に土地は低いより高いほうがいいだろ的な。
郊外の分譲と変わらない発想だね。
誰が住むか、という話とリンクするのが仮設住宅に関わる問題。
高齢化を全面に押し出しているが、大半は元に土地にどうせ戻れない。
高齢のせいではない。カネがないのだ。
カネがあればあんなプレハブの狭い家になんか長く住みたくないだろう。
津波の前も仮設住宅と変わらない生活を強いられていたと考えられる。
仮設住宅は形を変えたグループホームになっているようだ。
仮設住宅とは言わずに彼らの棲家として規模を縮小しながらも
継続保護してあげたほうが彼らのためになる。