チャッピー映画評


第9地区の監督という、中途半端な宣伝文句。
確かにSFでありながら背景や人間がものすごくリアルに描かれている。
南アフリカというのが北半球の先進国の人たちに妙な世界観を受け入れる。
さて主役はロボット警官。
80年代のSF全盛期を知っている人ならロボコップを思い浮かべる。
前半はオマージュのような展開。
ロボコップは人間が身体は死んでもロボットとして生き残るという設定だが
この映画はその逆でロボットが人間のような感情を持って悩む。
ところがラストはロボコップのようなオチになる。
さらにロボコップ2だか3に出てきた二足歩行ロボットまで。
他のサイトのコメントを見てもその話が出てこない。
多分、ロボコップを知らない世代なんだろうね。
チャッピーの成長というところは極端な設定で感情移入はできなかった。
ガンアクションなど映像はきっちり作りこまれていて退屈しない。
よく出来た映画である。