CoCo壱番屋冷凍カツ転売騒動

これほどポイントが多いニュースも珍しい。
全てが突っ込みどころ満載なんだな。整理してみよう。
1.産廃業者
薄々想像がつくのだけど、まともにやっている業者よりも首をかしげる業者が多い。
山間部にダンプやトラックが入っていくのはほぼ怪しい。
さらに住宅地に近いところでも高い塀にゴミを積んでいる業者も怪しい。
産廃を分別して処理するという実は高度な作業をそんなに簡単にできるわけがない。
2.スーパー
今回の事件でどのように仕入れているのか怪しいということになった。
よく農家の顔写真を掲示している売り場もあるが、本当かどうか確かめるすべはない。
3.弁当店
コストパフォーマンスがよければいいのである。
どこから仕入れているかなど利用する客にとってはどうでもいい。
まずくない、腹をこわさなければ問題ない。
4.廃棄
CoCo壱番屋が廃棄したそうだが、結果論からすれば食べても特に問題ないものが捨てられている。
企業の倫理、クオリティのために食べられるカツを捨てているということだ。
リサイクルする、というのだけどCoCo壱番屋が豚にエサをやるわけではない。
産廃業者に丸投げなんだよね。
つまり産廃業者がリサイクルするというのを鵜呑みにしているだけだ。
5.被害者がいない
本来捨てられるはずのものが変則的リサイクルで誰かの胃の中へ。
CoCo壱番屋は合法的に捨てた。
産廃業者は転売して儲けた。
スーパーは安く仕入れて儲けた。
お客はCoCo壱番屋のカツをおいしく食べた。
不正はあったものの誰も損も痛い思いもしていない。
6.過剰な賞味期限信仰
食べられる食材を捨てるというのを問題視される。
日本は食料品の廃棄大国なんだそうだ。
腹をこわして嫌な思いをするのは嫌だが、傷んでいるかどうか食べてみればわかる。
逆にどんなに新鮮でもO157などは存在するそうだし。
本来、袋にスタンプしてある日付をみるのでなく、調理人が味見してダメかどうか決めるべき。
それがわからない、それが面倒くさいから賞味期限なるものがあるのだろう。
7.もったいない
産廃業者が不正に転売したことは悪いのだけど、食べられるものを捨てるのがもったいないと思ったのだろう。
以前はコンビニで期限切れ弁当をスカスカ捨てるのがもったいないという話もあった。
今回の事件で何が問題なのか、ちゃんと考えるべきなんだろう。