さて、なぜ絵に描いた餅の水素水がこんなに話題になったのか。
一つは発がん性のメカニズム。
過酸化物の存在だそうだ。
過酸化物としては過酸化水素が有名。
水に溶かしたものはオキシドールとして使われている。
これもれっきとした発がん性物質である。
傷口につけると泡が出て猛烈にしみる。
この泡が酸素。
酸素は殺菌作用があるからである。
家庭でも酸素系漂白剤が使われている。
私達生物はこの毒物をエネルギー源として生活しているわけだ。
植物は光合成をすると廃棄物として酸素をだす。
酸素は本来いらないもの、毒物。
ところがである。
原始の微生物であったミトコンドリアがこの毒に手を出してしまった。
酸化反応は原子力以外では最も効率よくエネルギーが出る。
ミトコンドリアは大きなエネルギーを手にしたが、運動能力がなく
その使いみちがなかった。
そこに目をつけた大国が経済協力を理由に共生するようになり
いずれは大国の細胞の一部に組み込まれてしまった。
したがって大国は細胞に毒物の酸素を供給し続けなければならなくなった。
したがってほとんどの生き物は毒と知りつつ吸いつづけているわけだ。
ところがである。
毒である以上副作用がある。
それが老化であり、細胞の老化であるガンである。
疲れたときに酸素ルームに入るそうだが、愚の骨頂。
確かに体調が回復するように感じるが、細胞が余分に働いたからである。
つまりその分老化が進んだということ。
そして、二酸化炭素などの酸化物、老廃物を吐き出すわけだがここに過酸化物が含まれる。
こいつがオキシドールのようにいろいろな細胞に悪さをするらしい。
そこで登場したのが水素水。
水素は酸素と結びつきやすく、生成物も水と無害。
という単純な発想なんだろうけど。
もし体内に吸収されれば、赤血球が運んでいる酸素が最初の標的となるだろうね。
つまり水素水の効能が本当だとすれば、飲んだ瞬間から全身が酸欠状態になる。
本人は息苦しくかなり不快な気分になることだろう。