電通

違法労働とかで捜査が入ったというニュース。
マスコミと電通は強いつながりゆえあまり強い論調にはならない。
マスコミが「徹夜で云々」というのは珍しい話ではない。
それを全て違法となってはテレビ制作も報道も逆にきつくなってしまうだろう。
さらに幾つかポイントを整理してみた。
広告の電通
巨大な産業になったのは社員の頑張り、悪く言えば違法労働があったから。
広告代理店の辛いところは、全てが水物で実体がない。
メーカーのように技術革新、特許、新製品はない。
人材とスポンサーのつながりのみが利益なのである。
景気が良いときはうまく回るが、景気が悪いとスポンサーの資金も辛口になるので
利益を出すためには社員に「働け」と回すしかないわけで。
同じスポンサー頼みのテレビはコンテンツとして残るものもあるが、電通にはない。
花形産業なんだけど、厳しいだろうね。
新入社員
東大卒、美人、自殺とは本当にもったいない。
学生時代もマスコミでバイト、ネット番組に出ていたそうだ。
頭脳と美貌を活かすにはこの業界と思っていたに違いない。
ところがである。
マスコミのトップの電通に入ったものの、書いたように実は100%裏方の仕事だ。
自分が出演して目立つこともないわけで。
業界の裏方、下積みの大変さを入社してから初めて知ったのではないか。
過酷な労働だったことはかわいそうだと思うが、そういう業界なのである。
これから
業界の巨人の電通も進路を少し変える必要が出てきた。
高度成長期、バブル期のイケイケドンドンのやり方ではダメだという判定。
とはいっても、業界トップの電通。そう簡単に倒れることもないだろう。