昭和のステレオ


私が小中学生の頃、金持ちのリビングには家具調のステレオがあった。
貧乏だった我が家が昭和のその時期に10万円以上もするステレオなど夢の夢。
当時流行った4チャンネルステレオなど20万円以上。
国鉄初乗り20円か30円の時代である。
その時期に、ちょいとグレードダウンしたステレオが人気があった。
家具調ではなく、アンプとチューナーの部分と小型のスピーカ。
後のコンポと呼ばれるステレオの前身である。
それでも10万円近くしていたので高嶺の花だったけど。
昭和の終わりごろか平成に入った頃か、近所の人から捨てるというものを頂いたのがこれ。
電源が入らないという。
程度がかなり良かったので頂いて持ち帰り、早速カバーを外してみた。
この手の故障の場合、高い確率でヒューズなんだな。
予想はあたってわずか数十円で音が出るようになった。
こんなゴミみたいな機械なんだけど、懐古趣味だけでなく
電源を入れた時のこの光が好きなんだなあ。
昔のステレオは綺麗だったよね。
音は出るには出るがボリュームなどのガリがひどく、スイッチ類の接触もイマイチ。
今後音を出すことは無いだろうね。