スマホを使う老人

先ほどのニュース番組でスマホを使う老人というネタ。
老人のスマホが増えている、という取っ掛かりだが
よく考えれば当たり前で、スマホしか売っていないのである。
私のようにガラケーを買うやつもたまにはいるだろうけど、本体25000円。
スマホの本体値引きを考えると割が合わない、という商法なんだな。
私の年老いた親もドコモのスマホを所有している。
もう一つ。
スマホの素晴らしいところは簡単ということなんだな。
悪く言えばアホでも使える。
だから頭の悪そうな中高生がこぞって使っているわけで。
何年か前のスマホが中高生に出回ってきた頃のこと
ぐずっている幼児に高校生がスマホを渡してゲームをやらせた。
すると幼児はぐずるのをやめてスマホのゲームに夢中になる。
渡した高校生は電池がなくなるとヒヤヒヤしていた。
早い話が4歳5歳の幼児でも使えるということだ。
90年代にWindowsやマックがマウスを使ったGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を使って
コンピュータを身近なものにした。そして飛躍的に家庭にまで普及した。
ところが、実際はいくつかの儀式を行い、いくつかの知識を必要としたため
常に難しい、使いこなせないという感覚がつきまとった。
ところが、2010年代になってiOSとアンドロイドがハードルを一気に下げたわけだ。
本来処理能力はパソコンのほうがはるかに上のはずなんだけど
使う側がそこまで要求していなかったということだ。
一昔前のEメール、今のツイッターやLINEにハードの高度な処理能力は必要ない。
動画にしても回線の速度があればこれで十分である。
ドラマでも分かる通り、警察の捜査では現場で即座に指紋の照合ができるようになったし
実際に素晴らしい情報機器なんだけど、99%の人は原始的な使い方しかしていない。
人間のほうが90年代からあまり進歩していない。
だから、80過ぎた老人でも普通に使えるということだな。