「趣味に生きる」という若者

問題の核心を突いているか自信は無いが自分なりに考えてみた。
その1 自分の親を見る
今の若者の親の世代は新人類などと言われていた。
その中で特徴的なのが昭和の家族の役割分担の崩壊。
女性は職業を持ち、結婚しても出産しても仕事を続けられるようになる。
これは良い意味でも悪い意味でも男女同権。
雇用機会均等法もこの世代から。
また、妻が夫に家庭を見ろという。専業主婦でも職業婦人でも一緒。
男は会社で稼いで家にお金を入れれば良いという時代は終わった。
仕事優先で家庭をかえりみないと離婚理由になるのだそうだ。
家族のためにと必死で仕事をするのが馬鹿らしい。
その2 学校の教員
昭和の時代は一所懸命なら良かった。
ちょっと行き過ぎてひっぱたいてしまっても許されたものだ。
ところが、体罰どころか制約は増える一方。
バカと言ってもダメ、女子の肩をトントンとするだけでもセクハラである。
ちょっとでも落ち度やミスがあれば生徒や親からバッシング。
運が悪ければマスコミに叩かれる。
良い先生はミスをしない先生である。
マニュアル通りに仕事をすればよい。
その3 マニュアル通りに仕事
若者が高校生ぐらいになるとアルバイトをする。
商業やサービス業ではクレーマーに悩まされる。
教員同様ミスがないようにマニュアル通りに行動することを強いられる。
さらにコンビニやスーパーのレジのバイトをして気づく。
おカネの計算ができなくてもいいのだ。
商品のバーコードを読みこませればみんな機械が計算してくれる。
1割引きや2割引きも消費税もお釣りも計算する必要は全くない。
マニュアル通りに行動すれば余程バカでも困らない。
などなど
こうして大人になった若者に頑張って死に物狂いで働けというには無理がある。
さらに記事にもあるようにバブル崩壊後、給料が上がらない。
多少上がっても増税や値上げで実質賃金は下がっているわけで。
老後の頼みの綱の年金も破綻している。
高度成長期からバブルを牽引した80代から団塊の世代の大人たちが
日本をここまでダメにしておいてよくも若者批判ができるものだ。
この世代の人達のミスや失政はなぜか批判されない。