滋賀県「東近江大凧まつり」

困った事故が起きた。
映像を見る限りもっと怪我をされた方がいてもおかしくない。
大惨事になってもおかしくなかった。
さて、この手の事件が起きると必ず出てくるのが安全性。
ドローンだって落ちたら怪我をすると禁止にしているのに
数百キロもある大凧を観衆の上で飛ばすというのはいかにもである。
ところが、古くから続く伝統行事だという。
以前にも事故があったかどうかは定かではないが、
江戸や明治の時代にそこまでの安全性を担保していたとは思えない。
多くの伝統行事が同様だ。
ただし、怪我をしないような経験的な技量や言い伝えも伝統なんだな。
古い寺社で火祭など危険極まりない。
それでも火事にならないノウハウが蓄積されている。
昨日はやや風が強かったという。
映像を見て凧の強度が不足して風に負けて変形して制御できなくなったと推測。
強度を上げれば重くなり、風が弱いと上がらない。
軽量で強度を上げれるには複合素材を使うと良いのだがコストもかかるし伝統にも反する。
ちょいと風が強いからと中止にすれば、観客はがっかりするし営業的にもマイナスになるし
運営側も信用を含めて大いに傷つく。
このへんで伝統という言葉はどこかへ行ってしまったかな。
そもそも、風の強さや凧の強度や失速した時の落ちる位置などが
職人たちの誰もわからないのであれば、伝統でもなんでもないよね。