学校給食 食べ残し1人年7.1kg

古い話で。
その昔は全部食べるまで許してもらえなかった。
好き嫌いが激しかった私はよく残されたものだ。
私の世代が最後の脱脂粉乳世代である。
パサパサのパン、薄味の野菜のおひたし、くせのある安い肉、
鯨の肉を食べたことを思い出す。
実は私の世代はすでに飽食の時代に入っていた。
戦後の食糧難の時代の対策として初められた学校給食の役割は
終わろうとしていたわけで。
ところが、金八先生の時代になると米飯が登場。
中学も給食にしようという動きになる。
食糧難だから、という大義名分は消えてひとり歩きを始めた。
ひとつは弁当を毎日作るのが面倒という親たちの強い要望がある。
7歳くらいの子供にお金を持たせて「適当に食べておいて」とは言えないし。
中学生になると部活も盛ん。
朝の練習なんてなれば6時過ぎには家を出る。
当然親たちは5時起きで弁当を作ることに。
という流れでの給食である。
食育とかバランスとかというのは後で取ってつけたような話だ。
おまけに今の時代、残しても文句を言われない。
ご飯に味噌汁にさんまに牛乳がバランスがいいとはとうてい思えない。
残飯が気になるのなら好きなものだけ食わせればいい。
給食センターを全廃してファストフードに外注。
マックが好きな子は一年中ハッピーセットを食わせていればいい。
塩分や脂肪分については数千食、数万食の発注なんだから、工夫次第。
吉牛やセブン-イレブンやスーパーの惣菜など、余程安くて高品質な給食である。
これを喜ばないのは給食にぶら下がっている大人たちだけだ。
給食センターなる箱物の利権もからんで、マヌケなシステムは当分続くのだろう。