ホンダNBoxスラッシュ

初売りセールの時期にホンダで実物を見ていた。
ボクシースタイルのNBoxのルーフを下げたという発想は面白そう。
ところが、実物を見てちょっとがっかり。
営業マンが言うには『若者向け』なんだそうで。
その一番のウリが豪華なオーディオ機器。
あとはデザインをアメリカのホンダでカスタムカーの事務所に頼んだとか。
もう自動車としての走る魅力はみじんもないセールストーク。
ホンダが考える若者向けというのはこういうことなのか。
トヨタが若者に対して廉価なスポーツを、と売りだしたのが86。
ところが、デザインは昭和のスポーツカーそのもの。
結局、おじさんたちが考えた若者なんだよね。
(おじさんの私は86を購入)
ホンダは今の若者は走りには興味が無い、とばかりにスラッシュである。
結論から言えば、若者のクルマ離れは止められないということだね。
昭和から平成にかけての自動車隆盛期に政府も企業も
取れるだけとってやろうというやり方がクルマ離れの原因になったと思う。
家族は3列シート、パーソナルは軽自動車、軽自動車は嫌だといえばエコカー
自動車にまつわる不可解な税制はこういう結果になるしかない。
自動車はいつの時代も贅沢品なのである。
みんな多少無理して乗っているだけ。
子供が小さい時期だけは、ちょっと大きめの3列シートに乗れるのがお父さんの最大限の贅沢。
子供が中学生になる頃には家族で出かけることもなくなり、3列シートもいらなくなる。
アクアかフィットHBがせいぜいの贅沢。
スラッシュが最低でも150万円もすると聞いて、そんなことを思ってしまった。
確かにこんなクルマをいいおっさんが乗るとも思えないから消去法で若者のクルマということかな。