人質の自己責任

例の事件について昨日のニュースでも自己責任について言及していた。
以前にもテレビ局はこういうフリージャーナリストに乗っかっている
部分がある手前、あまりつよく言えないのも事実だが。
人質となったジャーナリストはインタビューに「自己責任で」と語っている。
以前にもここで何度か雪山事故や海難事故で『自己責任』の書いたが
「あなたはわかっていない」といった批判的コメントをもらった。
自己責任という言葉を嫌う人が世の中にはそれなりにいることを知った。
雪山や海で遭難した場合、自己責任だからとほっとくわけにはいかない。
結局、多くの人達に助けてもらうことになる。
それも大半が血税を使っている。
自分で山を無事に降りられない、助けてもらう費用も払えない、
という人たちにすでに責任能力は皆無ということになる。
つまり、自己責任は存在しないのだ。
自動車を運転する時は、基本的に任意保険に加入する。
歩行者が車道に飛び出したのを接触しただけでも被害者は「責任をとれ」とドライバーに言う。
謝ったって納得してくれない。
結局保険を使ってたくさんのお金を渡すことになる。
さらに警察や裁判所からも責任をとれと点数をひかれたり、罰金を払う。
これが、多分多くの人が思うところの自己責任であろう。
事故を起こしたり遭難した時にどれだけ自分の力、財力で保証できるか、
が、最低限の自己責任だとおもう。
自己責任を問うのなら、紛争地域に行く人や高山に登る人から保証金として200万円
なり500万円なり徴収すべきだな。
帰ってくればそのまま返却すれば良い。
500万円が払えないのなら責任能力は無いということ。
なんでも金に例えるのは良くないが、結局最後は金に頼るしか無い。