少量のお湯を沸かすにはガスと電気ケトル どちらか得か

という記事を読んだ。
データは水1.6リットルを沸かすというもの。
       ガス(B)        電気(B)
使用量    0.0273 m^3       0.16 kwh
(料金単価)    169.85 円/m^3   25.08 円/kwh
使用料金    4.637 円       4.0128 円
(1円あたり熱量) 271.10 kJ/円   143.54 kJ/円
発生熱量    1257.07 kJ       576.0 kJ
器具効率    42.62 %        93.0 %
という結果である。
テキストでうまく表が見られるだろうか。
ポイントは( )の1円当たりの熱量。
ガスのほうが電気の倍近い。
考えてもらえば当たり前でものが燃えるという熱が一番発熱効率がいいのだ。
そもそも電気を作るのにガスや石油を燃やしているわけで(火力発電)
熱エネルギーを得るだけなら空気中で燃やすガスのほうが発熱量は大きい。
ところが、実際には電気のほうが安いという結果である。
もう一つのポイントは最後の効率だね。
ガスは大きなエネルギーが出るが結局周りの空気を温めてしまう。
電気はエネルギーを局所的に効率よく使える。
電気の家庭用給湯器が存在する理由でもある。
家庭まで電気やガスを送り届けるためのコストもバカにならない。
以前エネルギーのネタをここで書いた時
『エネルギーも地産地消であるべき』というコメントを頂いた。
ガス管や電線で遠くからエネルギーを運ぶという大きなロスを考える時代になった。
例えば
我が家の暖房。
一時的に大きな熱エネルギーを得るには燃焼反応がよい。
そこで、寒い部屋はまず石油ストーブで加熱をする。
室温が目標値に達したところでエアコンをつけてストーブを消す。
深夜電力ならエアコンだけでも良いが、それ以外の料金が高い時間帯に
大きな熱エネルギーをエアコンで作るのは得策ではない。
もし、自宅に取り付けられるのなら薪ストーブがいいね。
近くに大自然があるというのが条件。
拾ってきたまきや木くず、家庭の紙ゴミなどを熱エネルギーに利用できるのならこれは効率的だ。
ただし、鉄製のストーブは設置も含めて高価である。
昭和の頃、学校で使っていたコークス用のだるまストーブが懐かしい。
ストーブ係は朝に紙や木片で上手にコークスに点火していたなあ。
あれは職人芸であった。