1日研修

昨日は朝から5時まで研修で教室に缶詰。
ぐったり疲れて酒のんで早めに寝てしまった。
研修のテーマは『地球環境』、私の専門に近いので
偉い先生からいろいろ話が聞けるかと思った。
確かに色々聞けたのだけど、どうも話の成り行きというか
つじつまというか、しっくりこない。
その先が聞きたいのに、と思うこと多数。
自己紹介でも言っていたが、先生は研究室の人ではない。
熱帯雨林などに住んでいる、いわば環境の活動家の様相だ。
生物系が専門のようで、伐採された熱帯雨林から追い出されて
人里に侵入してきたゾウやオランウータンを保護するという。
私は化学系なのでエネルギーや物質の循環が専門なので
ある意味新しいことがたくさん聞けるのだが
この先生は話のオチが必ず政府、政策、経済優先の批判なのである。
このへんは活動家ならではなのでそれはそれで興味深いが
何度も繰り返すと講義と言うよりは演説に近い。
政府や経済人間が悪いという結論なのでところどころに
科学的に折り合いがつかないネタが、一つ紹介しよう。
中国の黄河で水量が減っているという。
その話の手前は温暖化による氷河の減少。
それが原因かと思いきや、生活用水や工業農業に川の水をひいているから。
両方とも原因である、というのなら、当然比較対照実験。
氷河減少だけの場合と、人的原因だけの場合ではどうか、という数値を示してほしいな。
数的根拠がない話ではただの報道にすぎない。
理系の私だけの感想かと思いきや、近所の参加者も似たような感想を言っていた。
熱い心があるしゃべりだというところは評価できる。
ボソボソとつまらない話を棒読みされるよりはマシだね。
疲れだー。