火山

いくつか火山のニュースがあった。
一つは御嶽山で少女にジャケットをかけてあげた、という美談。
この被災者の行為は素晴らしいものだが、どうもマスコミはこの災害を美談で片付けようとしている。
捜索隊の苦労、隊員の使命感、そして今回の美談。
多くの命を奪った大災害なんだから、ブレてはいけない。
できれば、遺体の画像くらいオンエアしてもよかろう。
不謹慎と言うやつが不謹慎だ。
これは現実の大災害、きれいな話ではないんだよ。
そのくせ、兵庫で小1を殺した男の顔写真は毎日のように大写しでオンエアしている。
あんなおぞましいものこそ、オンエアすべきではない。
人の命や尊厳を間違えているフシがある。
もう一つ
日本で火山が大噴火する可能性が100年で1%というマヌケなニュース。
すでに100年くらい前に桜島の大正大噴火、野口英世が子供の頃に磐梯山の大噴火、
江戸時代後期に浅間山天明大噴火。
大噴火かどうかわからないが、地形が変わるほどの噴火といえば
有珠山普賢岳が記憶に新しい。
学者が集まって結論を出さなくても、ちょいと地学の教科書をみれば
100年に1回くらいというのは分かりそうな気もするけど。
科学というのは面白いもので、新しい理論を次々に積み重ねて
スーパーコンピューターで複雑な演算をして、最終的に出る答えは
『晴れのちくもり』というようなものになる。
結果だけ見て科学を見下してはいけない。
いけないとはわかっていても日本国内で100年に1%とはなんとも。
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