台風一過と映像の世紀

関東地方には台風の直接の影響はなく通り過ぎていったが
間接的には雨風強く、今日まで朝から南風が吹き荒れている。
気温も上がって入るが、室温31度、なんとか扇風機で過ごせるか。
土曜日は出かけたが台風もあるので午前中で帰宅、日曜日も出かけなかった。
盆休みのこの時期は戦争がらみの番組も多い。
ところが、最近のテレビや新聞は『戦争の悲惨さ』という言葉のみをクローズアップしている。
私も含めて実際を知らないのだから、活字や人の話だけでは伝わらない。
どこかの書き込みにCSでNHKの『映像の世紀』を放送しているとあった。
私のコレクションにもあるはず。
探しだして久々に見た。
1995年放送とある。もう20年経つのだね。
画面が四角いのは仕方がないが、全然古さを感じない。
当たり前で全部70年前前後のことだから。
それより、なによりすごいのは全て当時の映像のみの構成で
現代の映像もアナウンサーもコメンテーターも誰も出てこないのである。
目に涙を浮かべたタレントのどうでもいいコメントを見ないで済む。
日本の軍部やヒトラーを悪役に脚色することもなく、淡々と進めているのもよい。
さらにすごいのは第二次大戦を前半最後に持ってきて
戦後の不安定な世界を丁寧につなげている。
第二次大戦を戦争の狂気として、終わってからは平和で、というのは
実は日本だけ(他にもあるだろうけど)なんだなあ。
アフリカや中東や中央アジアでは現在進行形で戦闘があるわけだし。
20年前の番組でも古臭さを感じせない。
というか、今のこの手のドキュメンタリー番組はひどいよな。
沖縄でも広島長崎でもほんの数分の同じ映像を使いまわして番組を作ってしまう。
できれば、この貴重な番組、映像をデジタル・リマスターしてもう一度ちゃんと見せてくれないか。
戦争の悲惨さを今の人に訴えるのならこの番組しか無いだろう。