インシュレーター

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元をただせばレコードの時代である。
音楽というのは、音というのは空気の振動である。
その振動をエジソンは固体に記録することに成功する。
後にそのギザギザを針に拾わせて電磁誘導で電気信号に変える。
その信号を真空管、後にトランジスタで増幅して、原音に近い音声で再生できるようになる。
ところがである。
増幅の能力が大きくなると、スピーカーからの振動を針(ピックアップ)が文字通りピックアップするようになる。
ハウリングだな。
学校の体育館でも下手なミキサーのコンサートでもよく経験する不快なノイズだ。
そこで、70年代になるとレコードプレーヤーには立派なインシュレーターが付くようになった。
ついでにごっついオーディオラックや石のプレートなどが流行ったっけ。
ところが80年代後半にはあっという間にCDの時代になった。
もう振動を恐れる必要はない、はずだった。
ところがデジタルの時代になっても振動は敵だった。
確かに不要な振動が光を読み取る部分にも悪影響がありそうなのはわかる。
さらに、アンプにも少なからず影響があるそうだ。
というわけで、私のAVシステムにも安いゴム製のインシュレーターを挟んでいる。
BDレコーダーなど影響を見極められないのだが、それでも安心料で挟んでいる。
それ以外にも文庫本を挟んだり。
良い音(振動)のために出来る限り振動を避けるというのが面白い。