日航787型機とマツダ自動ブレーキの緊急事態

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今日の午後、成田行きのJAL787が電気系の不具合が起きたとのニュース。
ポイントはちゃんと降りられたこと。
現代の航空機は物理的に何かにぶつかったり攻撃を受けない限り安全なのだ。
85年の御巣鷹山事故、2000年のコンコルド事故は不幸な事故だった。
御巣鷹山事故は圧力隔壁の修理、人為的なミスが重なったものだった。
コンコルド事故は滑走路に落ちていた部品を踏んでタイヤがバースト、
その破片が燃料計の破損をもたらして離陸直後に墜落した。
たとえいくつかの不具合があったとしても、墜落してはいけない。
747だけでなく全ての航空機には修理後の検査体制など見直しが行われた。
また、しりもち事故に対する対策も構造面から見直された。
コンコルドは事故後対策が施されたが、もともと運行コストが高く利益率が低いこと、
機体の老朽化、01年の同時多発テロなどの理由で03年全機退役してしまった。
航空機はいかなる理由でも落ちてはいけないのである。
だから787は落ちなかった。機械だから不具合は確率的に起こりうる。
それを踏まえて落ちなかったのである。
ところがである。
先日起きたマツダの自動ブレーキの不具合。
これはこれで困った問題なのだが、アンチテーゼでもある。
自動ブレーキもある確率で不具合が起きること。
これは後に出てくる自動運転にもあてはまる。
たいていは大丈夫。でもある確率でぶつかるのである。
787の事故は機械の不具合をパイロットがカバーした。
自動ブレーキや自動運転は人間がバカなのを機械がカバーしようというのである。
まともにブレーキを踏めない人が自動車を運転してはいけないのである。
ブレーキとアクセルの区別がつかないバカは自動車だけでなく自転車も運転してはダメだ。
どんなに技術が進んでも譲れない部分はあるはずだ。