牛脂注入肉だそうである。
でステーキ膳だそうである。
3811円だそうである。
膳とあるわけだから多分定食だろうね。
サラダやら煮物やらデザートも美味しいに違いない。
さてお肉の話。
一昔前はアメリカの本場のステーキは赤みの硬い肉だと聞いた。
ガシガシ噛んで噛み切って味わうという。
ところが日本はサシといって脂身を大切にする。
お陰で日本のステーキはとてもやわらかい。
いつしかこの日本流のステーキがブランド品となって外国人に人気だという。
科学的に考えてみよう。
お肉が美味しいのはタンパク質の塊だから。
タンパク質はアミノ酸が結合してできていて焼いたり、切ったり、噛んだり、
消化液と混ざったりするとアミノ酸が溶け出す。
これは調味料にも使われる旨味成分、これは舌で美味しいと感じる。
しかしながら、脂身には味はない。
油脂、油の成分である。
ところがである。舌では美味しく感じないのに脳では感じるのである。
これは私達生物の進化の歴史とDNAに関係する。
今では飽食の時代が当たり前の日本でもほんの60年前はみんな飢えていた。
学校給食の制度もこの時生まれたものだ。
それより前の明治時代の農業の資料を見ると髪の毛がちょんまげか違うかの程度。
電気やエンジンなどとはまったく無縁だった。
すなわち昭和初期に至るまで日本の食事情は変わらない。
富の集中するところだけは飽食もあっただろうが、一般市民はみな飢えていた。
時代が遡れば流通システムもなくなり近くの田んぼや畑や海でとれたものが全て。
日照りや冷夏では食べるに困り、長い冬では保存食を。
そこで、神様はDNAに高栄養の食材は美味しいとプログラムした。
栄養とは糖質、タンパク、脂質である。
おわかりのように、腹一杯でもケーキが食べられるのはDNA。
どんな料理にも調味料や鶏ガラなどを入れると美味しいのもDNA。
霜降り肉や揚げ物が美味しいのもDNAなのである。
高栄養、高カロリーの食事はとにかく美味しいのである。
有名ラーメン店のつけ麺のタレ、あのドロドロギトギトのタレは旨みの宝庫なのである。
さらに
私達がすぐ太るのも自然の摂理。
食べた養分をとっておいて飢餓に備えようとする。
血糖値がすぐに上がるのも、空腹の時に全力で走って狩りをするためである。
というわけで
お肉に牛脂を足して美味しくするというのは科学的に正しい。