DVDをレンタルした。
したがって、画質や音質はDVDレベルのものである。
友人からこの映画の話を聞いた。
遊星からの物体Xは、年に一度は観るお気に入りの映画である。
それなのにこのタイトルを知らなかったというのはうかつであった。
調べてみると
1951年版や1982年版のリメイクではなく、82年版の冒頭で触れられたノルウェー調査隊の
「物体X」と円盤の発見、隊の全滅、生き残った2名の隊員が犬に姿を変え逃げ出した
「物体」をヘリコプターで追跡するまでが語られる前日談(prequel)。
82年版の前日譚である事から、本作オリジナルの要素を加えつつも、建物の構造や位置関係、
顔が二つに割れた異様な焼死体、氷の下のUFOが映った記録映像、爆破された小屋の跡、
内側をくり抜かれた巨大な氷塊、壁に刺さった斧、氷漬けの自殺死体など82年版で登場した
事物との整合性が図られている。
とある。
82年版を何度も見ているから整合性というところは、心地良い。
ここをアレンジしてしまうとひたすらがっかりしなければならない。
バックトゥザフィチャーなどはこの整合性を限りなく突き詰めた名作であった。
というわけで、早速感想を。
DVDで鑑賞したからではないだろう。この画質は。
多分82年版と画質まで整合性をもたせているとしか思えない。
誤解しないでもらいたいのは、悪いというのではない。
ザラッとした感じ、暗さなど現代の技術で忠実に再現した、という方が正しい。
完全に確認できたわけではないが、変態した化け物がCGではない。
全くCGを使っていないとは言わないがちゃんと立体なのである。
この辺も82年版に忠実なのだ。
そして、ラストでは82年版の冒頭のシーンにつながっていく。
82年版はこの手のホラーの金字塔となった名作。
にも関わらず、続編が作られないのを不思議に思っていた。
この12年版でも公開までに紆余曲折があったという。