ホンダの黄金時代

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二輪メーカーだったホンダが四輪に手を広げた。
最初の記念すべき車種はN360ではない。
T360である。
日本初のDOHCエンジン(2バルブ)搭載車であり、ホンダ初の4輪自動車でもある。
前期型(AK型)は水冷直列4気筒に4連キャブレターを採用。
本田宗一郎が100%制作に関与した四輪である。
どうして、軽トラックにこれほどの技術を詰め込もうとしたのか、未だに不明である。
自動車博物館に置いてあった栄光のT360は残念ながらオリジナルでなくキャタピラがついていた。
それでもホンダの、日本の自動車史上ランドマークであるこの軽トラックが保存されていることは意義深い。
そして、もう一つのホンダイズムを感じるのがバモスである。
最近になってバモスという名前は復活したが、ただの軽バンにバモスとは初代に失礼である。
いま見ても全く古さを感じさせないデザイン。
遊び心いっぱいのクルマである。
本来ならバブル期に発売すべきバモスは20年早く1970年に発売されてしまった。
今の軽自動車は安いアパートの広告みたいに『広い』ばかり。
そういうのが好きな人達にはそれでいいのだが、軽自動車の楽しさは広さではない。
バモスやオープンジムニーのような自由な発想が軽自動車の楽しさではないのか。
アホな役人と警察がみんな潰してしまった。