合掌、坂口良子

坂口良子が死んだというニュースは通常ニュースでも報道された。
芸能ニュースを見ると彼女のブログが紹介されていた。
『腸閉塞と肺炎』と本人が書いていたそうだ。
死に至る病として、肺炎はよく取り上げられる。
肺に侵入した雑菌が繁殖して炎症を起こす。
肺というのは臓器としては変わっていて肉がなくて袋状のもの。
その周りに毛細血管が張り巡らされている。
簡単にメスを入れて切り取ったりとかしにくい。
抗生物質でたたくしか手がないのだけど
基本的に免疫が下がったために肺に炎症ができるわけで、治りにくい。
インフルエンザなどが重篤化して免疫が下がったところで肺炎はよくあるらしい。
一番怖いのは、山崎豊子の傑作『白い巨塔』でも描かれていた術後肺炎。
手術というのはものすごく大きな怪我をするわけで、人間の免疫力は傷口に集中する。
すると他の臓器の免疫が下がるわけで、私も手術後に
うがいをしてたんを喉に入れないように注意された。
よくセキをする人はそれが下手なので気管に違和感を覚えてセキをするのか。
話をもとに
坂口良子が肺炎より先に腸閉塞を書いたのは、その理由が腸閉塞の手術だったからだろう。
腸閉塞にもいろいろあるそうだが、私の知る限り多くは大腸がん。
がんが大きくなって腸をふさいでしまう。
つまり腸閉塞という言葉が先に出たということはそちらが重篤だということだ。
肺炎より重篤となればステージの進んだ進行がんしかない。
そして腸閉塞を起こしたということからステージ4に近いと推察した。
ステージ4では予後5年間の生存率は20%以下だと聞いたことがある。
また、ステージ4はがん細胞がリンパや腹膜に転移している状態がほとんど。
そうなると、手の施しようがないと言われ余命を宣告される。
女性の大腸がん直腸がんは多いと読んだことがある。
私も含めて多くの人が気をつけなければならない。