日本自動車博物館レパードシーマ

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前回のブログでザガートを紹介したが、その大元となったレパードである。
ソアラの成功を横目に日産もすぐに対抗車種を出したのがレパード。
繊細な感じのソアラに対してダイナミックな印象のデザイン。
ソアラトヨタ伝統の直6のMに対して日産も伝統の直6のLで迎え撃つ。
実は発売時期はレパードのほうが早い。迎え撃つというのは語弊があるのか。
トヨタソアラを確か大阪のモーターショーで80年に参考出品という形で発表していた。
翌年ほぼそのままの形で市販されるのだが、当時はその話題でもちきりだった。
ソアラを意識したかどうかはわからないがほぼ同じコンセプトで80年に発売したわけだ。
ベースはスカイラインか、開発に櫻井眞一郎の名前があった。当初は4ドアもあった。
先ほど日産のLと書いたが写真を見るとエンブレムにV6とある。
84年にZがFMCしてV型を載せてきた。同時にレパードにも搭載されたとある。
当時のハイソカーブームに乗っかってそこそこの営業ができたと記憶している。
ちょっとカクカクしているのがこの時代。カローラもサニーもみんなカクカクしていたね。
そしてバブルの申し子、シーマが並んでいる。
この博物館のクルマの並べ方が実にうまい。
コンセプトや系譜にしたがって並べている。
レパードの次はシーマなのであろう。
このクルマの脇に当時の『シーマ現象』という記事のコピーが展示してあった。
実は私はシーマに一度も乗ったことがないので偉そうな批評はできないのだけど
あまりにも有名で余計な解説などいらないクルマでもある。
430セドグロなど当時の日産はゴテゴテ路線まっしぐらだったが
その反動か反省かシーマは極めてシック(内装はそれなりにゴテゴテだったけど)
英国車を思わせるデザインが新しかった。
このあとスカイラインも栄光のR32になる。これもかなりシックにまとめられていたね。
シーマは日産の路線を大きく変えたクルマてもある。
また、この成功がこのあとの業績不振、外人社長へと向かっていくからわからないものだ。