太陽光発電の施工ミス続出というNewsである。
原因は急速普及で人材不足というが本当だろうか。
我が家の屋上に太陽熱温水器が乗っている。
昭和の香りがする古いものだ。
本体をタダで入手した。
以前つけていたお宅の屋根が壊れたとのことである。
とにかく重たい。
本体は保温タンクと吸熱のソーラーパネル。
パネルの表面は畳二畳分以上のガラスが覆っている。
その中にパイプか張り巡らせてある。
本体の乾燥重量で80キロ以上ありそうだ。
水は180リットルくらい入る。
取り付けステイやパイプなどを含めると300キロ以上になるのか。
余程の素晴らしいお屋敷でも300キロをある程度の面積で支える強度など無いのではないか。
既存の木造家屋に温水器や発電パネルをのせるのはやめたほうが良い。
新築で設計段階からのせることを前提に考えるべきものだ。
さらに
15年前に我が家で初めて太陽光発電を考えた。
補助金を受けたにしても持ち出しで300万円以上。
我が家の電気料金が年間10万円程度。
全てを太陽光発電でまかなうにしても30年かかる。
30年後からいよいよプラスに成るのだが耐久年数は20数年という。
実際、悪天や夜は発電しないわけで、電気は購入する。
となると、たいていは太陽の出ていない時間帯に家にいるわけで
半永久的にパネルが稼働したとしても生きている間に償還するのは無理だ。
ここまでが単純計算というやつ。
そこで普及のために電力の買取をするという。
ここが次のポイントで、割高に買取するそうだ。
例えば1kwh30円とする。
電力会社は民間企業だからこれを20円程度で買い取って30円で売るのが本筋。
もともと不安定な太陽光発電、売電の電力に依存できない。
つまり、サービスで買い取ってやる、はずである。
ところが、それでは数百万円でつけたパネルの減価償却は永遠にままならない。
そこで、どこからかお金を調達して随分高い金額で買い取っているのだ。
その上、オール電化という名目で電気料金の割引などあの手この手の
力技で20年を切る程度の使用でなんとか償還できるのである。
自然エネルギーの落とし所はここで、必要なときに発電できないこと。
ものすごく効率が悪いのである。
基本的に充電池と組み合わせるのが本来の姿なのだが
ある程度の大きさの充電池は大きさもコストもバカにならない。
ますます割が合わなくなる。