男はつらいよシリーズ1984年の寅次郎真実一路

http://www.tora-san.jp/toranomaki/movie34/
昨夜、テレビでやっていたのを観た。
大原麗子がとても美しい。
まあ、この映画に出る女優さんはみんな美しいのだけど。
映画の舞台はいつもの様に葛飾柴又なのだが、ロケ地として茨城県牛久沼がでてきて驚いた。
茨城県常磐線沿線はどの駅も立派なベッドタウンになっている。
しかしながら、この映画の撮影時期は昭和50年台中盤。
すでにつくば博の開催が決定して茨城県南部は盛り上がっていた頃ではあるが
駅から離れればまだまだ荒野という場所も多かった。
その時代にこんな住宅地があったのだね。
ネットで調べると、講演会でこの地を訪れた山田監督はこの景色を気に入ったとのこと。
江戸川ロケで見ればわかるが都会は家と水辺とが土手で分断されている。
ところがこの地は新興住宅地と水辺が綺麗に並んでいるのだ。
もうひとつ
ラストシーンはいつもの旅の途中のシーンなのだが
この回は廃線マニアにはたまらないシーンだった。
調べてみると鹿児島交通伊作駅(いざく)である。
まあ、それだけの話しなのだが。
http://www.geocities.jp/red50kei/kagosima/kagosima-izaku.html
国鉄末期は採算の取れないローカル線を次々に廃線していった。
が、地方の私鉄はもっと厳しかったのだろう。
山田監督はそういうメッセージを詰め込んだ、いつもとは違う出色のラストとなった。