映画赤ずきん

赤ずきん
ゴシック・ホラーというのだそうだ。
中世の山の中の村、という設定をこれでもかというくらい映像が作りこまれている。
無用なCGを排除して(無いわけではない)アナログ的な映像は立派。
さてストーリーは
なんとなく知っている赤ずきんをことごとく裏切られる。
この映画の肝は狼の設定だな。
絵本の世界では狼はおばあさんに化けていたわけだが…。
スリリングな展開と言いたいところだがなんだか間延びしているんだよね。
説明不足。
『ええっ〜』と驚くシーンがあっても何に対してかよくわからない。
あとでわかるだろ、と言われるのだろうが
現代劇ではないので、その設定を理解しているうちにストーリーが進んでしまい
『ええっ〜』が結局どうでもよくなる。
ヒロインは魅力的な俳優だが体を張っている感じがない。
もともとグリムのバックボーンを知らずに批評している。
この映画の良さは違うところにあったのかもしれない。
どうせこんだけ暗い話なので、いっそのことR指定をかけてもっとエグい話と映像にしたほうが
日本でも大ヒットしたかもしれない。