私は凡人ゆえ障害を持って生まれてくるというのは親子ともに不幸だと思っていた。
ところがそういう境遇の友人から話を聞いたことがある。
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確かに発達が遅れて知的には望めないことが多い。
だけどね、ああいう子どもというのは裏がないんだよ。
変にすねたりこちらの心情を逆なですることがない。
素直なんだな。
怒ればシュンとするし褒めればニコニコしている。
普通の子は育てていけば反抗期になったり親の意思とは違う方向に行こうとする。
他の子どもと比べてできが悪いと悲観することもある。
うちはそれが無い。
この子と接しているととても幸せな気持ちになれるんだよ。
という。
確かに五体満足な子供の子育てが幸せとは限らない。
中には事件や事故を起こして家族が途方に暮れることもある。
人の幸せや子育てはどこに幸せがあるのか誰にもわからない。
ただし、である。
東尾理子にそこまでの考えと覚悟があるのかいささか疑問である。
お金持ちの家で育ち、スポーツ界、芸能界できらびやかな経験をして
いかにも芸能人のチャラチャラした男と結婚、
そんな半生の彼女が地味で大変な子育てができるのか。
生むのはゴールでなくスタートなのである。