関電の20、15、5パーセント

昨夜のニュースは経済に関する小ネタが多かった。
特に疑問符がいくつもついたのが関電の記者会見。
ちょっと前まで20パーセント足りなくなるという刺激的な話だったのだが
舌が乾かぬうちに5パーセントまで下がった。
数百万人、数千万人に関わる重大な事案なのに随分お手軽な計算である。
早い話が幹部には20でも5でもどうでもいいことなんだろうな。
それに翻弄される下っ端や関電のユーザーはたまったものでない。
実は東電ユーザーも去年経験したばかりである。
ポイントはこういう人達が日本のエネルギーの基幹である電力を担っているということ。
そして、電力会社で偉くなるのにリーダーとしての、もしくは専門家としての素養は必要ないこと。
官庁や議員とうまいことやって社内の派閥をまとめられた人が成り上がっていくのだろう。
お陰で3.11の福島原発事故ではそういう電力会社幹部とやはり不自然な成り上がりで政権を
とった人たちともともと保身しか頭にない官庁の人たちのすばらしいタッグで
見事に半径数十キロメートルを人が住めなくしてしまった。
リーダーシップをとって粉骨砕身の福島原発所長は数ヶ月でマスコミの前から姿を消した。
20を翌日には5と言ってシャーシャーとしている、できる人材が電力会社のトップになれるのである。