昭和からタイムスリップ

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化学天秤という。
電子天びんが一般化したのは80年代前後である。
すくなくとも80年ぐらいまでの化学、薬学の精密な実験に使われた。
私も学生時代、怖い教授とこの化学天秤にいじめられていたわけで。
なんたってアナログ機器の最高峰であるから、扱いも面倒そのもの。
学生は分銅の誤差を測定する『分銅補正』実験に1ヶ月を費やしていた。
0.1mgまで測定するには分銅の誤差がバカにならない。
なんていう講義をしてくれた教授(元)から連絡があっていよいよ廃棄処分になるので
いるのなら大学に来なさい、とのことで週末出かけてきた。
ちゃんとカバーがかかっていて、パーツは新聞紙にくるんであったが
倉庫に入ってから20年以上過ぎている計算になる。
一つ一つパーツやガラスを丁寧に磨いてこんな感じになった。
ああ青春。