アルコールは高カロリーか

私が大好きなエタノール
毎日、楽しく、時には苦々しい思いをしながら夜に飲む。
先日、職場でメタボ予防のパンフレットが配られ、その中に食品とカロリーの対比表。
おっと、私の好きなビールやチューハイが200から250kcalとある。
ご飯より多いではないか。
しかしである。
有機化学の時間にこんな授業をしている。
身体に取り込まれたエタノールは毒物と判断されて肝臓にて脱水素酸化反応が起きる。
C2H5OH→CH3CHO
この生成物はアセトアルデヒド。猛毒である。
頭痛、吐き気という二日酔い特有の症状が出る。
さらに肝臓にて酸化されて →CH3COOH となる。
酢酸は栄養素として各細胞で分解される。
つまり、アルコール自身が糖や脂肪に変化するとは科学的に考えにくい。
そこで、このキーワードで検索してみた。
日本栄養士会などのサイトで勉強させてもらった。
確かにアルコールは人体には直接栄養源にならないとある。
一部は発熱などに利用される程度。
ところがである。
『残念なことにアルコールには脂肪の代謝を抑制する働きがあります。つまりお酒を飲むと体脂肪が減りにくくなります。アルコ−ルが肝臓で酸化されるとき、トリアシルグリセロール(トリグルセリド)の合成が増加したり、逆に脂肪酸の酸化が抑制されたり、クエン酸回路の活性が抑制されます。』
肝臓自身が脂肪を持ってしまう脂肪肝などもアルコールが原因とされている。
脂肪酸の酸化が抑制されるとグリセリンと結びついて再び脂肪を合成する。(中性脂肪など)
なお、これまでエタノールのみの反応について書いたが
ビールや清酒は旨味成分としての糖分が多く含まれていて一杯あたり数十kcalになるとある。
科学的検証を解読するまでもなく飲み過ぎはダメだ。