ポルテとコルト

流れの早いこの世の中、特に自動車業界においてモデルサイクルは4年から6年というのが相場。
特に販売台数が多い小型車は売れないと困る。
そんな中でやけにモデルサイクルの長いクルマがある。
今日取り上げるのは三菱コルトとトヨタポルテである。
どちらも全長3900程度でコンパクトカーに属する。
コルトの発売は02年から。すでに10年になる。
実車を見るとわかるが古臭く感じない。
なんといってもオリビエ・ブーレイのデザインがいいのである。
ワンモーションフォルムで一番成功したクルマではないか。
私はレンタカーで乗る機会があったがシャーシがしっかりしていて運転しやすい。
三菱はがっちり作ってあるがそのぶん車重が増えて燃費も悪いだろうと思っていたが
意外にもリッター18キロという燃費だった。
トヨタのポルテはキワモノ的。
04年に発売している。
なんといっても今時3ドアなのだが助手席が大型スライドドアというのが凄い。
いまでも、このフォーマットは他では見られない。
高い車高と相まって乗り降りのしやすさ、後席の広さはいまだにコンパクトではダントツである。
子供ができたからとミニバンを購入する夫婦は多いのだが本当にミニバンが必要なのか。
サードシートなど使ったことがない、とか、車内は広くてもよく使うシートの大きさは変わらない。
お父さんが選んだものでも、実際に保育園の送り迎えや買い物に運転するのはお母さん。
フルサイズのミニバンでは狭い道路や駐車場で苦労する。
5ナンバーミニバンでも近い所に死角が多く運転しにくいのだ。
最初からポルテのようなコンパクトでよかったと思うのではないだろうか。
どちらもそれほど台数は出ていないのだが、よくできたクルマなのである。