愛しの座敷わらし 上下(朝日文庫)

設定やら話やらは面白いと思う。
が、話だけなら半分ぐらいの原稿量で十分だ。
ものすごくありきたりの家族の設定を膨大な文字数で説明するのを読むのに疲れた。
一人一人の人物設定やその説明にものすごく細かい割にストーリー展開は中庸で
なんとなく良かったね、で終わってしまうのにはちょっとがっかり。
小説と言うよりドラマの脚本だよな。
読みにくいもう一つの理由に人称がある。
その場その場で一人称が変わるため面倒臭い。
映像化するとセリフとナレーションで面白い演出になるのだろうけどこれは原作だから。
アンジャッシュのコントのような書き方だよね。
ストーリーは面白いし、登場人物も親近感があるしホームドラマにはぴったり。
TVドラマを好む人に評価が高い作品だろうか。