ドラマ造花の蜜

先日WOWOWで放送されたドラマである。
WOWOWのドラマ、特にミステリー推理ものでハズレがない。
今回も優れたスタッフと役者でよく作りこまれている。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/zoukanomitsu/intro/
残念ながら原作を読んでいないし原作者の連城三紀彦をよく知らない。
あくまでもドラマの批評である。
すぐれた原作であるが、それを蹴飛ばすかのような檀れいの美しさ。
なんだか作り物のようでもあるが、それが狙いでもあるようだ。
檀れいは決して感情をあらわにしない。
こういうクールなヒロインが最近流行っているみたいだね。
次に、すぐれた原作。
つねにどんでん返しが用意されていて先が読めない。
そして、共犯だった玉山君がいつの間にか被害者、
さらに事件の裏に親子の関係を絡めているという凝った作りだ。
東野圭吾的ではあるがこちらのほうがちょっと冷めた感じかな。
ドラマは全6回45×6の実質4時間半の尺であるが、まだディテールが描ききれていない。
特に、最初の事件で裏で進行している金のやり取りや、
2つ目の事件で女の子と刑事のやり取りなどが足りない。
(原作もこんなものならごめんなさい)
強いて言えば、渋谷の交差点だとセンセーショナルだという田舎者的発想が鼻についた。
このシーンだけやけに非現実すぎて(実在の地名だが)ストーリーから浮いてしまった。
☆☆☆☆★