誰がために鐘は鳴る

東日本大震災の記憶や復興への思いを伝えようと、岩手県釜石市のJR釜石駅前に
設置された「釜石復興の鐘」が大みそかの31日、初めて鳴らされた。
鐘の設置は市民団体「釜石復興の風プロジェクト」(八幡徹也代表)が
「鉄の町、釜石に震災の記憶を形にして残そう」と企画。
資金に充てようとオリジナルのうちわを販売したところ、1万枚が完売した。
というニュース。
一聞すれば良いニュースなわけだが、耳障りのよい話には気をつけたほうが良い。
まず考えるのが「誰が何のために」ということ。
最近、私はNPOとか市民団体に良いイメージがない。
たいていが良いことをしているのだけど一部の不心得者のためにイメージダウン。
その最たるものがこういうニュースかな。
せっかく集めたお金をこんなモニュメントに使ってしまった。
被災者が欲しいのは高価な鉄のモニュメントではないだろう。
かといって被災者個人に金を渡すわけにもいかず、これからこんな話が増えるのだろうか。
日本全体が復興税など多大な負担を強いられる新年である。
一番お金の大切さがわかっていないのは政府のお偉いさんたちだけどね。