94年当時のセダン

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ここではミドルカーと分類されているが2リットルクラスのセダンである。
トヨタと日産のページなのだが驚いたことにことごとく消えモノ。
当時はそこそこ人気もあったのだろうけど、今見ても全然魅力を感じない。
ここには若々しさがなく、ある程度の年配の人がおとなしく乗ってりゃいいんだよ、
というメーカーの負のメッセージを感じてしまう。
セダン人気の凋落の原因はメーカー自身にあるのではないのか。
この中で私が購入したのはプリメーラ
この記事では95年にFMCと書いてあるから初代の後期だね。
プリメーラはメカ的にはどんどん進化していくのだけど初期の設計思想がどんどん薄れていき
最後はデブな車体になって消えていった。
初代の設計思想を初志貫徹できていれば面白かったのに。
大きくなるたびにブルーバードやセドリックなどと競合することになり自滅。
カリーナも同様。
70年代はセリカの兄弟だったのにいつの間にかカローラの兄弟に格下げ。
最後までGT仕様があったのはその名残。
EDとプレセアはバブルのクルマだ。
コンパクトなセダンに上級のハードトップ的な…という。結構売れた。
セダンをスタイルで売った最後のモデルと言ってもいいのだろう。
ちょっと前まで近所でよく見た。
ほとんどが老人がトロトロ走っている。
スタイリッシュな手頃なセダンということでおしゃれな初老の人たちに受け入れられた。
10年をまっとうした車体も多かったのではないか。
道路で見たこれらのクルマは10年経っているのにとても綺麗だった。