90年代前半はクロカン四駆ブームだったわけで。
ところがランクルにしてもサーフにしてもパジェロにしても80年代まではなんとか5ナンバーであったが
いよいよこの頃になるとほとんど3ナンバー2トン近いボディである。
それはそれで人気があったからいいのだが、もう少し小さいのを希望するとドーンとジムニーまで落ちる。
という訳でスズキダイハツがこの頃丁度よいクロカン四駆を発売した。
その先駆となったのがエスクードである。
確か今でもカタログモデルのはずだ。
この広告にある初代は1.6の5ナンバーで丁度よい、ニッチ商品となってバカ売れする。
このあと、ダイハツロッキー、パジェロイオなどが後に続く市場となった。
本来なら日本の道路事情にジャストマッチしてスタンダードとなるはずなのだが
もともとクロカン四駆を欲する人の多くが見栄や押しを希望していたわけで
案外実用として購入する人は少なかった。
また、いろいろな理由でオンロード性能に振ったため、ジャストサイズのオフローダーとしては
性能的に今ひとつというのも残念。
同時期に発売のトヨタRAV4の方がよりオンロード軟弱路線にしたことで大成功というのが皮肉である。
結局、エスクードもいつの間にか3ナンバーのフルサイズ四駆になってしまったわけで。
もし、四駆人気が復活すればエスクードミニというのが出るのだろうか。