初代ランサーの広告といえばやはりサファリラリーのシーンであろう。
当時、三菱販売店に行ってGSRを見た時驚いた。
ちっちゃいし、きゃしゃだし。
こんなものが本当にあんなに過酷なラリーで勝てるものなのか。
エンジンも全然たいしたことがない。
ふつーのファミリーカーである。
TE27の時にも書いたが、それでも運転は楽しいから不思議だ。
車体が小さくて軽いというだけで運転は楽しくなるのだ。
エンジンパワーと車重はお互いに打ち消しあう性質。
パワーがあっても車重が重ければ鈍重にしか感じない。
トラックやバスがそうである。
旧車のいいところはとにかく軽いのである。
当時のクラウンは今のカローラより軽い。
ましてベースがファミリーカーの車種なら700kgを切るぐらい。
エンジンが100馬力もあれば、カローラに200馬力のエンジンを載せたようなもの。
たとえ、パワーウェイトレシオが同じでも、軽いほうが慣性モーメントが小さいわけで
曲がる止まるの性能はものすごく良い。
旧車がよく感じるのにはちゃんと理由があるのだ。
ただの懐古趣味ではないように思える。