私が免許をとって中古車センターにバイトに行っていた頃。
昭和40年代終わりの中古車が30万円ぐらいで並んでいた。
サバンナRX3とか三菱FTOなど興味のあるクルマもあったが
実際に玉数が多く車検場ま運転したのはカローラだった。
レビンの2TGに注目が行くのだが、T型と呼ばれるOHVも良かった。
結構、吹けるのである。
中古車センターの先輩が4MTでビュンビュン回すのを印象に残っている。
結局27レビンを運転する機会はなかったが、極めて好印象である。
今のクルマと比べるといかにも原始的だが、なぜか昔のクルマがよく感じる。
それは車体の大きさと重量だろう。
カートに乗って新鮮な気持ちになるのと同じだ。
車体重量が少ないというのはそれだけで楽しいのである。
軽自動車でも900kgある今の日本車ではもう味わうことにない楽しさだ。
ちなみにこの頃のカローラは800kgを切る程度の重量だ。
これに1600のよく回るエンジンを載せればそれだけで十分楽しい。
多少のサスやシャーシの悪さなど吹っ飛んでしまうものだ。
今のクルマにはそんな楽しみを見つけることはできない。
ひたすら広く重く豪華装備が基準である。