82年の広告である。
当時は『なんともかっこわるい』とキワモノの評価だった。
いま見てもキワモノには変わりないが、結構魅力的でもある。
バブルにはGTOがリバイバルして最高峰になるわけだが
それまでをつなぐ名車である。
三菱には初代GTO以降、これといったスポーツはなかった。
ラリーで認知された車種はあるが国内販売とは乖離していた。
それを埋めるかのようにスーパーカーを意識したクーペのスポーツが出てきたわけだ。
一つがスタリオンというネーミング。
悪くはないが良くもない。
二つ目がデザイン。
流麗とは言いがたい直線基調のボデイラインなのである。
この当時、直線的なカクカクしたデザインが流行っていたこともあるのだろうが。
さらに、デザインにも見えるようにどちらかと言うとストリートを意識した感じ。
ラリーにも参戦しないし、サーキットでもそれほどでもなかった。
もう少しとんがった所が欲しかったね。
いかにもゴツゴツした三菱らしいクルマである。