70年代の音楽の楽しみ方その四

歳を重ねるとどうも青春時代を懐古するようである。
70年代に小学生時代から思春期を過ごした私には想い出深い。
さて、今回は70年代最後の方。
画期的な商品が出てきて音楽の世界を変えた。
ソニーウォークマンである。
本日のもうひとつの記事にもあるようにラジカセの出現で音楽が身近になった。
ところがどうしても大きさの問題でいつでもどこでもというわけではなかった。
さらにラジカセでもステレオタイプが発売されるがさらに大きい箱で自宅での観賞用。
いくら電池で動くとはいえポータブルでは無かった。
ところが79年のウォークマンの発売は衝撃だった。
どこでも音楽が聞けるというのだ。
さらに信じられないほど音質が良い。
瞬く間に若者の文化となっていった。
ソニーの大ヒットに続けと各社から似たような商品が発売される。
私はAIWAの製品を購入した。
アウトドアやキャンパスの中でも自分の好きな音楽が高音質で聞ける。
なんともよい時代になったと心から思った。
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もう一つ。
アイワのヘッドホンステレオ「カセットボーイ」はまだ動くのである。
ヘッドフォンステレオというカテゴリーの出はじめは質実剛健であった。
ソニーウォークマンも出来は良かったのだがいかんせんソニータイマーのせいであまりかんばしくない。
それでも結構現存している。ちょっと無骨なスタイルと大きさだったが理にかなっていたらしい。
ところが時代と共に高機能、小型化が進む。
80年代中盤にはほぼカセットの大きさというウォークマンが登場して世間をあっと言わせた。
ところが部品もすべて小さく作ったことがあだとなったのか故障の話しか聞かない。
時代はすでにCDのにシフトし始めた。
CDウォークマンがこの頃出現してカセットテープの時代は末期になっていく。