70年代の音楽の楽しみ方その三


http://plaza.harmonix.ne.jp/~ita/1123/matsushita.htm
より
昨日はラジオの話をここで書いたがいよいよラジカセの話である。
70年代の若者文化はこれといっても過言ではない。
テレビゲームも携帯もない時代である。
手軽に音楽が録音できて持ち運べる、というラジカセの出現には狂喜した。
そしてラジオ同様多機能化が始まる。
この当時流行ったのがワイヤレスマイク。
結局この機種を入手したのだけど使った記憶がない。
それでいいのである。なんだかわからないけどすごい装備だったのだ。
さて、私もラジカセが欲しくてしょうがない。
ところが70年代前半で35000円はとてつもなく高価である。
そこで思いついた言い訳が『NHK英語講座の録音』。
当時中学校で聞くことを推奨されていた。
そのプリントを見せて親に何度もお願いする。
というわけで、父親の勤め先に近い下町の質屋に並んでいたこの機種を買うことになった。
たしか20000円ぐらいだったか。
当然というか、この機械で英語の勉強は一度もしなかったなあ。
父上母上ごめんなさい。
何十年か時が過ぎて妹の家に行ったとき、小学生だった甥っ子が
「勉強を一所懸命するからPSを買ってよー」と泣き叫んでいるのに遭遇。
買ってやったってどうせ勉強なんかしないよ、と自分のことを思い出しつつ内心で吹き出した。
結局、お年玉などの条件をクリアして買ってやったそうだが
成績はドンドン下がったようである。