義援金、届いたのはまだ15%

同情の反対は非難というなんとも単純な論調である。
被災者に速やかにお金がわたらないのはけしからんのだそうだ。
被災者の心情を考えると嫌味の一ついいたくなる。
しかしながら一軒数十万円のお金を動かすのである。
役所にとっては大変な作業だ。
避難から避難所の設置、義捐物資の受け取りや整理、その上罹災の事務手続きと
役所自体が被災しているのに、通常の業務も滞っているのに
震災の多くの手間をすべて役所に丸投げしているのである。
空いている支所で証明を一通受け取るのだって数分かかるわけで
街全体が瓦礫の山となった被災地で役所がすべての業務を平和時と同じようにできるわけがない。
それでも少しでも早く被災者にお金をわたしたいと事を急げば間違いも起こる。
もらう方は少しでも多く貰いたい。
不正に受給しようという不心得者もいることだろう。
急いては事を仕損じる。
大金を処理するのである。
中央省庁のようにどんぶり勘定で済ませられないのである。
もし、どうしても早くというのなら中央から数千人の金勘定の職員を送ってやるべきだろ。