がんばろう福島、飯坂温泉の風呂場の話

高速道路でも一般道でも自衛隊や機動隊の車両をよく見た。
自衛隊は基本的に独立して生活している。
県内でチラリと見たが大きなテント村があった。
生活拠点を自分たちで作っている。
警察はそうではない。
というわけで機動隊は宿泊施設に分散することになる。
飯坂でも機動隊車両が何台もいる駐車場を見た。
私の宿泊した宿には機動隊車両は駐車場になかった。
中居さんの話では一般客も少ないとのことでお風呂は空いているはずだといわれる。
到着して早速浴衣を着て風呂に向かう。
男湯ののれんをくぐるとたくさんのスリッパ。
なんだ、混んでいるではないか。
はいると20人近く。
ところが雰囲気が違う。
温泉特有のおじいさんがいないのだ。みんな若い。
よく見ると、みんな贅肉がないよい身体、ショートヘア。
機動隊らしい。
おもしろいのが、一斉に行動する。
少ない洗い場は先輩が独占して若いのは浴場の隅にすわって浴槽からお湯を汲みながらからだを洗う。
かわりばんこでシャワーを使わないようだ。
そして一斉に浴槽につかり、一斉に出る。
温泉に浸かって楽しそうだが動きは統制がとれている。
興味深いのが30代後半ぐらいの男は少し離れた浴槽の淵に腰掛けて余り動かない。
たぶんこの人が上官で全体を指揮、監視しているのかな。
脱衣所でこの一団と私は一緒になって服を着る。
機動隊員は私をジロジロ見るのである。
私は彼らより身体が一回り大きい。(贅肉がかなりあるが)
その上、ショートヘアで、どちらかと言うと強面。
『どこの隊のものだ??』という視線である。
年齢からするとどこかの上官に見えたのかもしれない。(笑)
中居さんに聞くと
どこかの旅館に宿泊している機動隊員だろうが、行動が時間単位のため
風呂にいっぺんに入れないので近隣の旅館の風呂を借りるそうだ。