東電と大本営

天声人語でうまいこと書かれていた。
大戦時の硫黄島を思い出すというもの。
硫黄島を死守せよと大本営参謀は地図の上で線を引きながら命令する。
現場の人間は手立てなく玉砕。
福島原発でそんなことはあってはならないが現場の悲惨さは硫黄島を彷彿させるという。
違う記事では原発推進、反対というネタ。
賛成派は諸手を上げて賛成なわけでなく消極的な賛成だそうだ。
理由は想像のとおりだ。
反対派は消極的賛成派にどのように反論するのか。
代替案はあるのか、それとも化石燃料を燃やし続けるのか、と言及している。
その中に、生活を40年前に戻せるのか、という一文があった。
これは英文法で言うところの仮定法過去である。
そんなことは無いだろう。という意味だ。
が、こうなってはまんざら仮定法過去とは言えない。
現実的な話である。
試しに、公立学校の7月や9月の教室を覗いて欲しい。
30度以上の猛暑で窓を開けて40人の子供と教員が授業をしている。
職員室も扇風機が回っているというのが多い。
エアコンのある教室や職員室は少数派だ。
男はつらいよのどんなシーンでも寅さんもさくらもうちわでぱたぱたと扇いでいる。
学校現場はもっとも時代から遅れている最たるものだが実在する。
脱原発、CO2削減を目指すなら本気で考えるべきだ。
コンピューターがダメなら電卓と手書きで書類を作るしか無い。
これは非現実の話では無いのである。