買い占めヒマ人は無視しろ

フリーライター宮島理のプチ論壇より
実際、買い占めなどの報道を見ても、出てくるのは専業主婦や
年金生活者と思われるような人たちばかりである。
「これから日に日にひどくなっていく」とか「今日は一日中スーパーを回った」とか、
どこか興奮気味でうれしそうに話している。
ヒマで右往左往している彼らが昼間、物資を買い漁る。
右往左往する間もなく、忙しく働いている勤労者は、夜帰宅して買い物をしようとすると、
必要なものが売られていない。ひどい話である。

 世の中には、緊急時や有事になると異様に興奮して、むしろ恍惚状態になるような人たちがいる。
そういう人たちに、これまたヒマで「刺激」を潜在的にほしがっている人たちが乗せられてしまう。
まわりが「冷静になれ」と言っても、「刺激モード」に入った彼らは、かえってエスカレートしていく。

 こうなったら、ヒマな人たちには、勝手にしてもらうしかないだろう。
彼らにとってはどんな国難も「イベント」に過ぎないので、飽きれば(あるいはカネが尽きれば)自然とおとなしくなる。
国難を乗り切るために、切実に生きている大多数の人々は、いかに「日常」に早く復帰し、
「日常」を維持することが重要か、よくわかっている。