一昔前はフードファイター。
ちょっと前はギャル曽根。
最近は膵臓炎で戦線離脱の吉本芸人。
なぜ人は大食いに憧れるのか。
大食いだけならまあそれもよしとしよう。
ところが、先日のシルシルミシルでも1万円以上の料理を5分で食べたとのくだり。
やはり、貧乏人相手のネタなのだろうな。
基本的にテレビのバラエティを喜んでみているのは貧乏人らしい。
だから高級なものに憧れ、いつも腹をすかせているのでたくさん食べたいらしい。
残念ながら人間だからというだけでなく生物のDNAのようだ。
先日も雪深い山の中で野生動物がたくましく生きている映像を見た。
樹の皮や地面に落ちたどんぐりなどをちびりちびり食べている。
あのDNAが私たちにもあるのだ。
だからとにかく腹いっぱい食べたいのである。
でもねえ、私たちは野生の生物でなく人間である。
多少なりとも理性がある。
なにも無理して食べ物を頬張ることはないのである。
たまに幼児のいる家へ伺うと、母親が「食が細くて」という。
それでいいのである。
腹がすいていないのに無理して口に食べ物を押し込むことはない。
農民や死んでいった動植物に申し訳ない。
多分、食が細い子は、間食が多いのだろう。
間食は大いに親の食習慣の影響である。
ぶくぶく太った親は自分の子も同様にしたいらしく間食させた上に
さらに多量の食事を強要する。
いずれその子は食が細いのはなくなるが、後の人生は肥満一直線である。
戦争直後であるまいに、大食いをよしとするバラエティはやめてほしい。