レクサスのリコール

去年の夏、国内レクサスでリコールが発表された。
対象車種はGS、LS、ISの3.5L以上のエンジン。
リコールはバルブスプリングとのことだった。
http://lexus.jp/recall/2010/recall_100705.html
営業マンに聞くとこれが結構大変。
バルブスプリングはエンジンの中にある。
したがって部品自体は安くて小さいものなのだがエンジンを下ろさなければならず
通常預かりから納車まで3日の作業だそう。
対象車種が合計4万台。営業マン一人当たりでも100台前後1台3日だと1年がかりの作業だそうだ。
ここで、ポイントは本当に致命的な欠陥かということ。
実際、この販売店でも近隣でもレクサスがバルブスプリングが折れてエンストしたという話はないそうだ。
つまり、ものすごく軽微な欠陥らしい。
ところがアメリカでも濡れ衣とはいえ欠陥だと大騒ぎされているし
黙っていて嗅ぎつけられて大騒ぎされるのも困るとの判断で全車リコールとしたそうだ。
欠陥部分を抽出してリコールするというのは大変良いことなのだが
本質を無視してマスコミ世論向けのリコールというのはいかがなものか。
話をきいて私が質問したことは多くのユーザーにも言われたこと。それは
調子が良い状態からエンジンを無理やりオーバーホールしてさらによくなるのか??
たいていは熟練のメカニックがちゃんと整備するのだが、中には組んだ後エンジンがかからないという
トラブルも多少はあったようだ。
その間、ユーザーは代車に乗るわけで。
神経質すぎるリコールは誰のためなのか。
この文章の登場人物はみな迷惑しているようだ。