無資格でフグ調理、内臓を食べた経営者が死亡

フグの刺身など味なんかほとんどない。
ずいぶん淡白な味である。
その上フグの肉は硬くて、厚く切ったら噛み切れないから薄く切るのか。
ふぐ刺しのおいしさはもみじおろしのポン酢の味ではないか。
ふぐちりにしても白身の魚を入れられても私などにはわからない。
ところがである。
私たち日本人には何故かそのおいしさが理解できるから不思議である。
マクドナルドや牛丼の味に慣れ親しんだ人にはわからないかもしれない。
そしてもうひとつは、その危険性である。
綺麗なバラにはトゲがある。美味しいフグには毒がある。
これはある意味自然の摂理なのかもしれない。
その毒の危険に技術や知識や運によって打ち勝ったひとだけが味わえる。
このニュースのように打ち負ける人もいるかもしれない。
そんな危険の香りがおいしさにつながると考えるのは私だけか。
ちなみに余談だが
はちみつは何故か常温保存で腐らない。
糖分は高エネルギーだけでなく殺菌作用もある。
人間ですら血液中の糖分濃度をを上げると血管や組織が壊死してしまう。
生物にとって糖分は毒だったのだ。
ところが生命誕生の後、毒である糖分を細胞内に取り込み酸素と反応させ
高いエネルギーを作ることに成功したのがミトコンドリアである。
この細胞(細胞小器官)のおかげで地球上に生命が生まれ進化したのである。
美味しい物はいつの時代も両刃の剣である。