フィットハイブリッド試乗

去年のうちに試乗できなかったフィットハイブリッドに試乗。
先月のRSの試乗でも書いたが、今度のフィットはデザイン的にも良くなっている。
ただ、ハイブリットかどうかは外見ではわかりにくい。
フロントグリルかリアのエンブレムのみだ。
スバルのターボのようにボンネットに大きな穴を開ければわかりやすいか。
さて、乗り込んでみる。
シートの着座位置が今ひとつ高すぎるのがフィットの嫌なところ。
もう少しシートリフターの調整範囲を広げて欲しい。
チルトハンドルは問題なく調整できたので私のような180を超える大男でも丸。
走りだすとウルトラスムーズである。
モーターの存在はほとんど意識しない。
09年2月21日のブログでインサイト試乗について書いている。
『わざと渋滞路に入ってテストしたが10〜20km/hの低速で
エンジンの回転が不安定で多少走りにくかった。
モーターとのトルク制御に迷いがあるようだ。
プリウスはこのスピードではほとんどをモーターに依存するため
こういう動きにはならない。
慣れればどうってこと無い話だが。』
と、システムの完成度に疑問符であった。
久々に同じシステムのクルマに乗ったが印象はまったく別ものであった。
運転していて何一つ不都合に思えることはない。
嫌味だった電動パワステの感触も格段に良くなっている。
信号で停まる。エンジンストップ。ブレーキを離す、エンジンがかかる。
そしてクリープが始まる。の一連の動作がスムーズである。
モーターアシストもまったく感じないがタコメーターを見ていると
エンジンの回転が上がらないのに加速していることではじめて気づく。
アクセルを踏み込めばそれなりの加速をする。
それなりの加速はするが、流れの良い道路で追い越しをかけるには少し非力かな。
それは1.3のエンジンなら共通の話である。
ノーマルのフィットに比べれば中速までの加速、トルクは明らかに厚い。
ただしボディ重量もそれなりに重くなっているのでそれ以上でもない。
オプションを一切付けずに下駄替わりで乗るなら価値はあるが、
いろいろ装備を…と思うなら同価格帯のRSの方が満足度は高いと見た。