ガソリン車かハイブリッド車か

昨夜のテレビでハイブリッド車を取り上げていた。
バカにもわかる、変に偏っていない番組の作り方。
最初の焦点は価格差を埋められるか、だった。
車内に燃費計をつけて(メーカー純正についているものは精度が悪い)
ちゃんと測定している。
都内30kmを走って、というのはある意味良心的。
なぜならHVの性質上、田舎の空いている道を走ればますますガソリン車に
追い上げられる。一定速度では効率は同じなのだ。
HVに有利な条件でも年1万km走るとしてガソリン代24000円の差となる。
同じ1.8クラスで価格差32万円、減税を算入して価格差25万円。
10年過ぎるとようやく元が取れる。
ただしガソリン価格が上がるとこのタイミングはどんどん早くなる。
今が130円として1.5倍の200円になったとすれば、8年弱に縮まる。
それでも8年は元が取れないとはあんまり効率よくないなあ。
郊外、田舎に住んでいる人はもっと効率が下がる。
さらに、忘れてはいけないのが電池である。
携帯をお使いならわかると思うが使っているうちに減りが早くなる。
当然HVにも言えることでメーカーでは内々に期限を設けている。
ところが乗っている人には気づきにくいそうだ。
完全にバッテリーがダウンすればすぐにわかるだろうが
少しずつだと気づきにくい。
さらにHVは高性能なエンジンが積まれているのでますます気づきにくい。
それでもさすがに10年前後乗ると交換を勧められるそうだ。
その価格が20万とも30万とも言われる。
せっかくの10年かけて取り戻してきたものがここでご破算になる。
間接的なエネルギー保存の法則である。
どちらかが極端にエネルギーを得することは無いのである。